生きる 黒澤明

毎日形式的な仕事のみをし、無気力な日々を送る主人公。
ある日体調が悪く、検診を受けたところ胃がんで余命いくばくもない事を知る。
絶望の中で酒場などに出向き楽しみを見つけようとするが、シックリ来ない。

そんな状況の中、住民が熱望していた公園づくりに残りの命を燃やし、急に人が変わった様に働き出す。
そして最後は完成した公園のブランコに揺られながら、死んでいく・・・

葬式での同僚たちの会話シーン、明日からは自分達も力の限り仕事をしよう、と酔いながら誓い合うものの、翌日はやっぱりいつもの様に形式的で変わりの無い日常となる。

人はそう簡単に変わらない、それもまた「生きる」ことの側面なのだ。

黒澤明監督の作品の中ではひときわ地味なストーリーの映画だが、「生きる」とは何か、という無言の問いかけをされている様で胸に響く。

 

ペーパームーン

母親を事故で亡くしたばかりの9歳の少女(アディ)と、聖書を売り歩く詐欺師の男(モーゼ)の奇妙な旅。
憎まれ口をたたき合いながら、行く先々でビジネス(聖書売りの詐欺)を展開し、アディの機転でうまくいったりもする。

いつしかアディはモーゼを本物の父親の様に感じる様になる。

例えそれが紙の月であっても、信じれば本物に変わる。
スタンダードソングであるIt’s Only a Paper Moonの世界が根底にある、感動のロードムービーだ。

ロッキー

ロッキーの1作目は、2作目以降と比べて迫力が違う。

シルベスタースターローンがまだ売れていなく、予算の無い中で制作されたのがロッキー。

ロードワーク中のロッキーに通りがかりの男が声をかけるシーンは、本物のボクサーのトレーニング中だと勘違いした一般人らしいし、エキストラを雇うにも低予算の為、フライドチキンを配る事で募集した。

2作目ではチャンピオンになってしまい、ロッキーで伝えていたメッセージが薄まってしまった様に思える。

西から東へ イージーライダー

コカインの密輸で大金を手にしたビリーとワイアットは、ハーレーに乗って旅に出る。
その際に腕時計を捨てるシーンが印象的だ。

西部開拓とは逆に、西から東へと向かう主人公の二人。
逆行する美意識、という感じ。

セリフは非常に少なく、ひたすら広大なアメリカの風景と、ジミヘンやバーズ等のロックが自由を求める心に響く。

旅のスタートは、ステッペンウフルフのBorn To Be Wildだ。
一切のしがらみから逃れ、自由に生きる決意を象徴していて、素敵である。

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