東京物語

尾道に住む年老いた夫婦(周吉、とみ)が、東京で暮らす子供達を訪ねる。しかし、長男も長女も忙しさにかまけて、構いたくないのが見え見え。

そんな中で、戦死した二男の妻だけが二人を慰めようとする。
長男と長女の方は両親の世話に困り、熱海旅行へ行かせてしまう。

二人が尾道に帰ってすぐに、とみは亡くなってしまう。

長男・長女は薄情にも思えるが、未亡人である二男の妻が「歳を取れば誰でも自分の生活が一番になるもの」と、淡々と語るところに深みがある。
達観しているというか、物事は見る角度によって違うという事を語っている様に思える。
善と悪の二択しかない訳ではなく、それぞれの立場によって変わってくるものだと。

家族と言っても生活が変われば、他人の様になってしまう、そう言ってしまうと身もふたも無い、でもそこに真実があると感じさせる映画だ。