犬の生活

1918年のチャップリン映画。

放浪者が野良犬の群れにいじめられている一匹の犬を助け、「スクラップス」と名付け一緒に生活する。お金を持たず入った酒場で歌手と出会うが店を追い出される。その後、強盗が紳士から盗んで埋めた財布を犬が掘り当て大金を手にし、再び酒場へ。一度は財布を強盗に奪われるが取り戻し、歌手・犬と共に田舎で幸せに暮らす。

浮浪者に扮したチャップリン、彼の寝床である空地の塀の傍。「塀のアチラとコチラ」を場面が行ったり来たりするギャグの後には、「カメラが引いたら警官が」というオチ。この「行ったり来たり」が映画の基調になっているようで、物語は、寝床から、屋台を経て酒場へ、あるいはまた寝床へ、という「行ったり来たり」。警官の目もそこに絡んでくるスリル。そして「目を盗んで早食い」「犬の尻尾」「秘儀:二人羽織」などのギャグが、次から次へと盛り込まれる。

40分の中に暖かさと笑いが凝縮されている。