独裁者

ヒトラーとナチズムの風刺を主なテーマとしたチャップリンの「独裁者」は、1940年のアメリカ映画。
サイレント映画を撮りつづけてきたチャップリンが、一気に雄弁にメッセージを送った映画だ。

収容所を脱走したユダヤ人床屋のチャーリー(チャップリン)は恋人のハンナ(ポーレット・ゴダード)と平穏な日々を過ごしていた。しかし、ヒンケルという独裁者(チャップリン=二役)が現れて以来、彼らの人生は一変する。チャーリーは再び収容所につれられ、ハンナは隣国へと逃亡するはめとなった。だがある日、軍服を盗んで逃亡していたチャーリーは、あろうことか何とヒンケルと間違えられてしまう。逆にヒンケルはチャーリーと間違えられる・・・。

ナチズム政権のピーク時にこの映画を制作した勇気と、メッセージ性に驚く。
最後の演説シーンは生々しく、それでいて全編通してのコメディタッチを失わないのは、チャップリンのなせる業か。

チャーリーとヒンケルが入れ替わるなど、二役を演じるチャップリンの茶目っ気が最大に生きている。

日本では当時、ナチスドイツと友好関係にあった為に公開されず、日本における初公開は1960年の事だったのだという。

ちなみにヒトラーもこの映画を観たそうだが、どの様に感じたのだろうか。非常に興味がある。